ディープエクスプローラーツアーの目玉は、第3区画(通称「奥の間」)です。2017年に調査が完了するまで、一般公開していなかったエリアです。「何があるのか」を事前に知りたい方のために、ここで正直に説明します。

なぜ2017年まで非公開だったのか

第3区画は、洞窟の主要通路から分岐した細い亀裂を通って進む必要があります。2011年の発見時から存在は確認していましたが、通路の安全性(天井の安定性、床の強度)を確認するために6年かかりました。2016年に地元の建設会社に依頼して岩盤強度の測定を行い、2017年春に一般公開を開始しました。

カーテン状流石の実際

「奥の間」の最大の見どころは、北壁に形成されたカーテン状流石です。幅約80センチ、高さ約1.2メートル。薄い板状の炭酸カルシウムが何層も重なっており、ヘッドランプを当てると半透明に光ります。写真で見るより、実物は小さいと感じる方が多いです。ただ、その質感と透明感は、写真では伝わりません。

通路の実際の難易度

第3区画への通路は、一か所だけ腰をかがめる必要がある箇所があります(天井高さ約1.1メートル、長さ約3メートル)。それ以外は通常の姿勢で歩けます。中学生以上推奨としているのは、この区間での体力と判断力を考慮してのことです。身長が低い小学生高学年であれば、保護者の判断で参加可能な場合もあります。事前にご相談ください。

第3区画のコウモリコロニー

「奥の間」には、洞窟内で最大のコウモリコロニーがあります。夏(5月〜8月)は繁殖期のため、コロニーに近づく区間では特に静かに移動します。ガイドが先に進んで安全を確認してから、参加者を案内します。コウモリが飛んでいる場合は、その区間を迂回することがあります。

スタンダードツアーとの違いを正直に言うと

スタンダードツアーで見られる鍾乳石の密度と多様性は、第3区画より主要通路の方が高いです。ディープエクスプローラーの価値は「奥まで行った」という体験と、カーテン状流石の質感にあります。「とにかく鍾乳石をたくさん見たい」という方には、スタンダードツアーで十分かもしれません。

第3区画は、洞窟の中で最も静かな場所です。水滴の音だけが聞こえます。それだけで来る価値があると、桐島 誠一います。